春の気まぐれ肌と過ごす3ヵ条
季節の変わり目の肌はいつもと違う状態になりがちです。春の毎日を快適に過ごせる、季節に合わせた肌ケアをお伝えします。


気温が徐々に上昇してくるこの季節は、朝晩の寒暖差などでも肌の油分・水分のバランスが乱れがち。また気温や湿度の上昇により、増加する皮脂でベタつく肌にはホコリなどの汚れや雑菌、花粉などの刺激物がつきやすく、肌トラブルにつながりやすいのです。そのため、春の肌ケアには正しい洗顔が大切なポイントに。肌表面の余分な汚れだけを落としてうるおいを残す「オフ& キープ洗顔」を心がけましょう。



「オフ(落とす)」のバランスが大事!
洗顔後は、肌のうるおい成分が流れ出てしまいやすく、デリケートな“隠れ敏感” の状態となります。洗浄力の高い洗顔料は、肌の大事な保湿成分を落としすぎてしまったり、刺激が強く肌トラブルの原因にも。泡立ちが良く保湿効果のある洗顔料で「オフ(落とす)」のバランスにも気をつけましょう。
STEP 1 予洗い
32℃前後のぬるま湯で優しくかけ洗いをして肌表面の汚れを落とします。ごしごしこすらないようにしましょう。

STEP 2 泡立て
洗顔料にしっかり水分を加えてていねいに泡立てます。この時季は手を逆さにしても落ちないくらい密度の高い弾力泡が理想的。

STEP 3 洗い上げ
T ゾーン→Uゾーン→目や口周りと、皮脂が多く出る部分から、こすらずなでるように優しく洗います。すすぐ際も32℃前後のぬるま湯で優しくかけ洗いを。



肌の新陳代謝は28日以上。冬の寒さ・乾燥などで弱った肌細胞が、新陳代謝とともに肌表面に現れるのがこの春先です。一方、空気中には花粉やアレルギー物質が増え、肌の外側からの刺激が増える時季。長く続くマスク生活による摩擦や蒸れも大きな刺激といえるでしょう。バリア機能が低下して弱った肌細胞に、様々な刺激が加わって春ならではの“隠れ敏感” を引き起こすのです。まずは肌にうるおいを与えてバリア機能をサポートし、健やかな肌を目指しましょう。


うるおいアップでバリア機能をサポート

いつもの季節よりていねいなうるおいケアで、肌を絶えずうるおすことを意識しましょう。うるおいバリアが外的刺激から肌を守ってくれます。またケア自体が刺激にならないようにするのも大事。引き上げたりこすったりせず、やさしくハンドプレスして肌にうるおいを届けます。お湯の温度が高いのも肌への刺激となるので、洗顔や入浴時のお湯の温度にも気をつけましょう。


新しいシーズンを迎える春はわくわくする反面、不安や憂うつな気持ちにもなりやすい季節。そういったストレスに対応するため、からだは交感神経を優位に切り替えます。これによって血管の収縮・覚醒反応が起こり、それが続くと免疫機能が低下。新陳代謝も不調になり、肌の乾燥へとつながります。そこに春ならではの外的刺激や汚れなどからダメージを受け、さらに肌はカサついてしまうのです。肌のカサつきには、心にもうるおいを与えてみましょう。


心うるおす幸せホルモンで
肌にも心にもうるおいを
幸せホルモンの「オキシトシン」が多いと肌状態が良く、逆にストレスホルモンの「コルチゾール」が多いと肌状態が悪い、という研究結果も。ストレスの多い季節こそ、幸せホルモンを意識してみましょう。ストレスを感じるときほど大事なのがバランスの取れた食事です。
幸せホルモンの材料となるのが「タンパク質」。幸せホルモンの材料を運ぶのが「糖質」で、「ビタミン」「ミネラル」は、幸せホルモンを作る際に必要な栄養素となります。食卓の栄養素一つ一つが幸せホルモンにつながるので、バランスの取れた食事が心身を整えてくれるのです。
