コラーゲンの働き

飲んでも肌に塗布しても。
明日の美しさ、
将来の健やかさへ着実に!

化粧品やサプリメント、さらには医療分野で用いられる「コラーゲン」は、私たちの美しさや健やかさにどのような恩恵を与えてくれるのでしょうか?
「美容」「健康」それぞれにおけるコラーゲンの働きを紐解いてみましょう。

美容におけるコラーゲンの働き

角層でたっぷりの
潤いを保持し、
健やかな美肌を育みます。

化粧品に配合されている「コラーゲン」は、肌のうるおいを保つための「保湿成分」に分類されます。主に、その分子量の大きさや、その由来による違いがあります。
なかでも当社独自の“生コラーゲン*”は、コラーゲン本来の構造を維持した状態で抽出されたもので、体内に存在するコラーゲンと同じ構造ゆえの肌なじみのよさが特徴です。肌の水分が逃げないよう角層表面でうるおいを抱え込むと同時に、乾燥ダメージを受けている部分には抱えた水分を分け与え、肌の水分状態をベストに保てるようサポートします。
化粧品に配合される「コラーゲン」は、その形態によって保湿のメカニズムは異なりますが、いずれも、角層のうるおいをしっかり保持し、みずみずしさやハリ感を与えてくれる頼もしい成分なのです。

「生コラーゲン」のはたらき

健康におけるコラーゲンの働き

全身に届けられ、
細胞がコラーゲンを
産み出すシグナルに!

サプリメントに配合される「コラーゲン」は、摂取するとアミノ酸に分解され、血管を通して全身に送られます。そこで必要に応じて、肌や骨、関節、髪などの「コラーゲン」を産み出す材料として活用されます。
しかし最新の研究では、それだけではなく「ペプチド型」という複数のアミノ酸がつながった形でも吸収され、全身を巡りながらコラーゲン不足の箇所では『コラーゲンを作るシグナル』になる事が報告されています。この時、コラーゲンだけに含まれる特有のアミノ酸が重要な鍵を握っているため、アミノ酸ではなく「コラーゲン」として摂取する事が重要なのです。

医薬・医療におけるコラーゲンの働き

人体への適合性の高さから
日常の医療はもちろん、
再生医療にも!

「コラーゲン」は、もともと「やけどの被覆剤」「手術用の糸」など、医療の分野で研究・開発が進められ、「薬のカプセル」や「注射薬安定剤」「酵素安定剤」「栄養補給剤」などの医薬品としても多く利用されています。
近年では、ノーベル生理学・医学賞で注目を浴びている「iPS細胞」などを用いた「再生医療」分野の研究においても活用されています。

コラーゲンを使用した抜糸不要の手術糸
肌のコラーゲンは
若々しいハリと弾力の源

肌は大別すると「角層」「表皮層」「真皮層」「皮下組織」の4層に分かれ、この真皮は約70%が「コラーゲン」によって構成されています。真皮のコラーゲンは繊維状に重なりあった三重らせん構造の「I型コラーゲン」と呼ばれるもので、ふっくらとしてハリと弾力を支えています。
しかし、健康的なコラーゲンの量は年齢を重ねるごとに減少し、25歳をピークに40歳では約1/2、60歳で約1/3になってしまうと言われています。これは、古くなったコラーゲンが分解されずに硬くなり、新陳代謝によって生み出される新しい“健康なコラーゲン”の量が激減してしまうから。
加齢とともに、肌がハリを失い、目元・口元のスジが気になりだしたり、ハリ不足によりフェイスラインのくずれの悩みが増えるのはまさにこのため。だからこそ、エイジングケアに「コラーゲン」が重要なのです。

美容と健康における
コラーゲンの働きについて

コラーゲンは私たちの身体のさまざまな場所に存在し、大切な働きをしています。
その量は身体のタンパク質の中でも最も多く、 体重が50kgの人では約3kgがコラーゲンと言われるほど。 つまり、身体の約1/15がコラーゲンなのです。
コラーゲンは美しさだけではなく、健やかな毎日に欠かせない身体の構成成分だということがお分かりいただけましたか?

<この記事の監修者>

ニッピバイオマトリックス研究所顧問

服部 俊治

医学博士、理学修士。
東京医科歯科大学難治疾患研究所助手

■所属学会・所属会社
日本結合組織学/財団法人日本皮革研究所/株式会社 マトリクソーム

■経歴

1981年
静岡大学 理学研究科 修了(理学修士)
1985年
東京医科歯科大学 医学研究科 修了(医学博士)
1989年
(株)ニッピ入社
2008年
ニッピバイオマトリックス研究所 所長に就任
2011年
東京農工大学客員教授に就任
2015年
第13回産学官連携功労者表彰 文部科学大臣賞
2016年
一般財団法人日本皮革研究所 所長に就任
平成28年度科学技術分野・文部科学大臣表彰・科学技術賞(開発部門)
2018年
バイオマトリックス研究所 研究戦略責任者に就任
2019年
お茶の水女子大学 客員教授に就任

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