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ウェルネス&ビューティジャーナリスト/植物療法士/アロマデザイナー
久保 直子
美容ライター時代に培った膨大な美容&健康の知識に加え、AMPP認定メディカルフィトテラピスト、DTWフラワーエッセンスプラクティショナー、フランス式スポーツアロマテラピスト、アーユルヴェーダライフカウンセラーの資格を保持。
美容面だけでなく、女性ホルモンケア、ストレスマネジメント、睡眠、などの植物療法やアーユルヴェーダを軸にした独自のウェルネス&ビューティプログラムを企画&発信、執筆。
性教育やフェムテックにも精通し、セミナーやワークショップ活動のほか、アロマデザイナーとして、香りのお守り「Beautiful mind」やドゥーオーガニック「アロマバスソルト」の香りをプロデュース。
最近では「ポロロッカ」ブランドのプロダクト開発&ブランディングなど活動の幅を広げている。
雑誌「&プレミアム」で連載中。
インスタグラム:@naonaonaozou
オフィシャルサイト: www.wellness-beauty-quesera.com
ウェルネス&ビューティーの観点から見た
コラーゲン&ラミニンの可能性
美肌を保つキーとなる「基底膜」へ
最先端アプローチ
ウェルネス&ビューティーにおいての究極の目標は、心身や肌が最もいい状態である時の構造やメカニズムを化粧品やセルフケア、生活習慣の中でできるだけ守り、近づけることではないだろうか。昨今の美容市場においては、特にその傾向が強まっており、身体や肌の中に存在する成分にフォーカスしたプロダクトが非常に多い。成分で言うと、肌の角層にある「セラミド」をはじめ、肌の弾力には欠かせない「コラーゲン」や「エラスチン」、「ヒアルロン酸」などが挙げられるが、これらは美肌を保つのに不可欠だということは、皆様よくご存知だろう。
化粧品だけで美しさを保てるか、というとそうとは言い切れないが、先に前述したセラミドやコラーゲンは、肌にとって非常に重要な成分であることは確かだ。
残念ながら、加齢と共にそれらの成分は失われるし、働きも低下していく。だからこそ、外から補う行為、活性化が必要となってくる。中でも、身体のあらゆる部分に存在し、心身の美容を支えているコラーゲンは言うまでもなく要となる成分。コラーゲンは、皮膚にはもちろんのこと、筋肉や骨、それから血管や内臓など身体のあらゆる部分に存在する。本来、私たちはコラーゲンを自分の体の中で作ることができるが、その生成能力も年齢とともに低下し、糖化などによりコラーゲンが劣化することによって老化がさらに進んでいく。
さて、ここまで肌の中にある構造や成分について語ってきたが、ここから本題。「ラミニン※1」が非常に画期的で、有益であることをお伝えしたいと思う。ミクロな話になるが、私たちの身体は何兆個もの細胞でできている。これまでは細胞の内側の状態の研究が進んでいたが、最近の研究では、細胞の外側の環境にフォーカスされており、そこに最も多く存在しているのがコラーゲンだということがわかってきた。また、皮膚においては、知っての通り下から真皮・表皮・角質層、という構造になっており、真皮部分に栄養を運ぶ血管やコラーゲンが存在し、肌のハリを支えている。ちなみに、脳や腸もこの皮膚と同じ構造となっているのだそう。表皮層と真皮層の間にあるものが「基底膜」だが、最近はこの基底膜が美肌を保つ上のキーとして着目されている。この基底膜の主成分となるのがⅣ型コラーゲンなのだが、ここのコラーゲンに引っかかるようにくっついているのがラミニンだ。タンパク質の一つであり、細胞を生き残らせるための重要な役割を果たしており、昨今では再生医療分野でも注目されている。コラーゲンは28種類、ラミニンは16種類あるといわれており、肌を土台※2から支えているのがコラーゲンで、コントロールしているのがラミニン。※5
美しさを生み出すメカニズムに
関わっているキー成分・ラミニン
そして、今話題の細胞の元となる幹細胞、これもラミニンに付着していないと生き残れない※6とされている。あらゆる重要な場面で、ラミニンの存在や役割が明らかとなり、より一層ラミニンにフォーカスされ、期待値が高まっている。
ちょっと難しい話が続いたが、簡単に言うと、肌細胞が生まれるシステムの根本に働きかけて活性化してくれるのがラミニン※6なのだ。こんな有益な成分を美容に活用しない手はない。だが、有効な成分に間違いはないが、ラミニンは非常にデリケートで不安定な成分で、なかなか実用化するのが難しかったそう。だが、研究をし続けるうちに、コラーゲンと一緒にすることで安定することが判明。コラーゲンとラミニンは、まさに黄金タッグと言っていい。一緒にすることで、美容効果もてきめん。コラーゲンはシワなどに効果を発揮し、ラミニンはハリや弾力にアプローチ※7。
また、外からのケアだけでなく、中からもコラーゲンを摂取すると効果はさらに高まる。※ 外と中と両方のケアはもうウェルネス&ビューティーを意識している方ならすでに実践していることだとは思うが、コラーゲンは、前述したように皮膚や身体の中において、大部分を占め、健康や美肌にとってなくてはならない役割を担っているのだ。ただし、コラーゲンを摂取したからといって、当然コラーゲンとしてそのまま働くわけではない。アミノ酸として分解され、それが吸収される。それはコラーゲンを生成するときの材料になり、またコラーゲン生成を刺激して活性化し、コラーゲンが不足しているところにも使われる。※6加齢が進むとコラーゲンを生成するスピードも材料も減っていくので、コラーゲンを補うということはエイジング※3を考えれば必須と言えそうだ。
未知の可能性を持つ
コラーゲン&ラミニンの掛け合わせ
長々と語ってきたが、コラーゲンがいかに私たちの心身の健康、美容に必要な成分であるかということはおわかりいただけたと思う。そしてそのコラーゲンと共に働くことで、より強力なパワーを発揮するラミニン※7との掛け合わせは、美容業界においても最先端なだけでなく、画期的で、可能性の塊だということは念頭に置いてもらいたい。同時にこれは生態のメカニズムとしてあるべき姿であり、非常にナチュラルでもあるわけだ。
繰り返しになるが、ウェルネス&ビューティーの向上を目指すためには、インナー、スキンケアだけで全てが解決できるわけではない。バランスの取れた食事や、定期的な運動、良質な睡眠、ストレス解消法を身につけるなど、複雑な現代社会をサバイブしていくには、様々なセルフケアを実践していく必要がある。ただ、このような長い期間を経て、人の身体の中のことや皮膚の構造を研究し続けて導かれる知見をもとにしたプロダクトは、ホリスティックなケアをさらに高めるために、また、対処療法的な意味合いではなく、根本からの可決を目指すという意味でも大きな意味を持つと私自身感じている。ケアをするのは私たち人間で、そのモチベーションを保つことも同時に必要となってくるからだ。
もちろん、しっかりとしたエビデンスがあることも大切なポイントではあるが、まだまだ未知である私たちの肌、身体、心の研究を掘り下げ、その人自身の可能性を引き出すという意味で、美容の進化は絶対的に必要なことなのだと思う。
実は筆者は、この「生コラーゲン※4」に18の時に出会い、当時は珍しかった「サブスク」をしていたことがある。単純に、冷蔵庫で保管するためフレッシュだということも響いた。何より使った時の気持ちよさと肌への浸透感に感動し、使い続けていたことがある。その間の肌は若いということもあったが、間違いなく輝いていたと思う。
それから30年経った今、老化は少しずつ進み、肌はその時と同じだとは言えない。だが、その時に自身へ投資したことや美容についての経験値はとても有益なものだったし、その後のモチベーションにもつながっている。肌が安定すると気持ちまで安定する。「美しくありたい、健康でありたい」という気持ちはエンドレスだ。そのマインドがある限り、ウェルネス&ビューティーへのモチベーションは上がり続ける。
※1遺伝子組換(アスパルチルオリゴペプチド-162ヘキサペプチド-40アスパルチルヒト遺伝子組換ポリペプチド-114)/遺伝子組換(アスパルチルオリゴペプチド-162アスパルチルヒト遺伝子組換ポリペプチド-115)/遺伝子組換(アスパルチルオリゴペプチド-162アスパルチルヒト遺伝子組換ポリペプチド-48)整肌成分※2角層のこと※3年齢に応じたお手入れ※4ニッピ生コラーゲンSCLとは体内にある28種類のコラーゲンの内、皮膚に水分を維持しハリを与えているI型コラーゲンを「三重らせん構造」を保ったまま抽出したもの。「三重らせん構造」を保つため、非加熱で製造しており、加熱処理されたコラーゲンと比べ、約5倍の保水力を維持しています。また、肌に塗布することで、角層水分量(肌本来の水分量)が約2倍に上昇します。SCLとは、アルカリ可溶化コラーゲンの略称です。(Solubilized Collagen with Alkali) 水溶性コラーゲン(保湿成分)※5林正男,新細胞接着分子の世界,羊土社,2001年4月※6MiyazakiTakamichi et al Laminin E8 fragments support efficient adhesion and expansion of dissociated human pluripotent stem cells, Nature Communications. 3, 1236 (2012)※7社内データあり※8佐藤健司,コラーゲンペプチドの効果のメカニズム,第45回日本香粧品学会,2020
