寒い冬に体を芯から温めてくれる、お粥。日本では、病人食というイメージがありますが、中国では日常で頻繁に楽しむ定番メニューです。中身の具も実に多彩。野菜や肉、魚はもちろんですが、生のフルーツやドライフルーツ、ナッツ、豆など、季節やそのときの体調に具材を合わせるのが昔からの考え方です。まさに医食同源であり、同時に、お粥でも旬を上手に楽しむのです。
今回は、その旬の果物、りんごのお粥をご紹介しましょう。ご存じのとおり、りんごはビタミンＣがとっても豊富！火を通すことでりんごに含まれるオリゴ糖が増え、抗酸化作用が強くなります。やさしい甘みと爽やかな酸味も、このお粥の魅力。甘みはリンゴ酸、酸味はクエン酸によるものですが、これらは疲労回復や食欲増進に働きます。体の中から元気に、きれいになれそうですよね。

さらに、トッピングも美肌によい食材を合わせました。松の実は、抗酸化作用の高いビタミンＥや、上質な資質である不飽和脂肪酸がたっぷり。これらはコラーゲンと相性がよいことで知られています。また、黒糖はビタミンやミネラルが豊富で、冷え性にも効果がありますから、女性にはうれしい組み合わせといえます。

お米のとろみとりんごのシャキシャキ感の絶妙さ。子どもから大人までみんなにおいしいお粥を、冬の美肌づくり、健康づくりにお役立て下さい。