【後半・製造の現場に潜入!工場見学編】

美容ライター宇野ナミコさんの
ニッピのコラーゲン工場見学日記 その2


「手術室並みのクリーンな環境!
無菌にこだわる工場をレポートします」

ぷるんとしたジェルが瞬時にとろけ、肌が飲み干すように浸透するニッピコラーゲンの「スキンケア ジェル NMバランス」。工場見学の後編では、実際に製品ができるまでの製造現場にお邪魔しました。普段入ることの出来ない工場内は、随所に驚くべきこだわりが!?

■目次

■充てん室は、手術室並みのクリーンな環境

本社のお隣に位置する工場は、製品の研究開発から製造、充てんまでを行うニッピコラーゲン化粧品の中枢とも呼べる場所。今回は特別に内部を取材させて頂きました。案内して下さったのは、前編と同じく化粧品製造開発部次長の松田剛一さんです。

(「コラーゲン職人」の松田剛一さん)

「釜の中で製造したジェルを、この充てん室でボトルに詰めます。その後最終的な品質検査を経て、皆様のお手元に届くんですね」(松田さん)

(充てん室の構造や空気の流れを解説して頂きました)

通常「クリーンルーム」とは、1立方フィート(約30cmの立方体)内に浮遊する微少粒子が10万個以下の環境をさします。ニッピのクリーンルームは、製造時、100個以下に管理されているそうです。

(無菌状態にこだわった充てん室)

手術室とほぼ同じ環境ですね。化粧品の工場でこのレベルのクリーンルームを設置するのは珍しいようで、建築段階で業者の人に何度も『化粧品の工場ですよね?』と、確認されたほどです(笑)」(松田さん)

ふと室内のパーティクルカウンター(空気中の微粒子量を計測する機械)を見ると、驚くべきことにほぼ「10以下」を示しています。時には「0」と表示されることも。

(「0」を示すパーティクルカウンター)

今回は、特別にこのクリーンルーム内への入室を許可して頂きました!

(無塵衣の上から、目に見えるホコリやゴミをテープで除去)

とはいえ、そこは手術室並みの環境。入室前に、まずは無塵衣に着替えます。さらに、その上からコロコロテープでホコリを取り、髪をまとめてキャップを着用。もちろんマスクも着用します。手を洗い消毒したうえで、ゴム製のグローブを着用。厳重ですね。

(エアーシャワーは風圧が強くて一瞬よろけました)

さらにエアシャワーを浴びて細かなホコリを飛ばします。ここまで完全防備の状態で、さあいよいよ中へ…! って、あれれ、意外に人が少ないというか、ガランとしている印象が?

■人の配置も動線も考え抜いて運用している

工場というと、勝手に機械がびっしり並んで、人も沢山いるイメージを持っていたのですが。
「充てん室の広さは約100平方メートル。通常この中で作業するのは、4名程度でしょうか」と、松田さん。せっかく学校の教室2つ分くらいの広い空間があるのに、もっと沢山人を配置すれば、生産効率も上がるのでは。

(充てん作業を窓の外から見学。さすがにココは立ち入り禁止です)

「クリーンルーム内に外部から汚れを持ち込むのは『人』なんです。このレベルの環境を保つには、人の配置にも気を配らねばなりません」と、松田さん。作業人数は最小限、充てん担当者はその場から動かない(ホコリ等の混入を防ぐため)、室内を移動するさいは必ず風下を歩くなど、動線も考え抜いて運用しているそう。

(クリーンルーム内は2重の窓で仕切られています)

クリーンルーム内で製品を移動するさいは、必ず片方の窓を閉めてから、もう片方の窓を開けるなど、空気をクリーンに保つ配慮が細部にまで行き届いています。

「スキンケア ジェル NMバランスは、防腐剤などの保存料を一切配合していません。安全にお客さまの元にお届けするために、製造過程で雑菌が入らないよう、徹底した管理が必要なんです」(松田さん)

■人の目による厳しい検品を経て、皆様のお手元へ

充てんが終わったら、ロットごとに微生物検査を実施します。基準をクリアした製品のみが、出荷前の最終段階である「検品」へ。この段階でも「人の目」で1品1品丁寧に確認していきます。隣の部屋ではちょうど担当の八角(ほずみ)さんが作業中で、見学させて頂きました。

(工場スタッフの八角(ほずみ)さん。1つ1つ丁寧に検品中)

手際良く製品を検品していく八角さん。「あ、これはダメですね」とはじかれた製品を見せて頂いたのですが、いったいどこがダメなのか、私にはさっぱり分かりません。

「ほらココ、ロゴに小さな傷があるでしょう?」と指した場所に、じっと見てようやく分かるほどの小さな傷が…。これでダメなんて、もったいない気も。

(製品は出荷まで、厳しいチェックを重ねます)

「自分自身で約1万円の化粧品を購入して、楽しみに待っているとしますよね。もし届いた時に少しでも傷があったら、残念な気持ちになると思うんです」と、八角さん。少しでもロゴに傷があったり、大きめの気泡が入っている製品は、見逃せないといいます。

(言葉の端々から、お客さまへの思いが伝わってきました)

「お客さまの気持ちに、常に寄り添うこと」。これって当たり前のようでいて、なかなか難しいことかもしれません。ニッピの工場では、製造から検品に至るまで、この意識がしっかりと共有されていることに感動を覚えました。

不要なものは一切配合せず「コラーゲンそのもの」の力を凝縮したスキンケア ジェル NMバランス。その背景には、ニッピが誇る高度なコラーゲン技術と、徹底した無菌環境での製造、そして働く方々の思いが存在しているんですね。

(ニッピコラーゲンのベストセラー、スキンケア ジェル NMバランス)

正直に告白しますと、実は私これまで「ジェルを冷蔵庫で保存するのって、ちょっぴり面倒だな」と思っていたんです。でも今回の取材で「保存料を添加せず、コラーゲンの恵みを凝縮しているからこそ、冷蔵保存が必要なんだ」と、改めて実感。これからもスキンケア ジェル NMバランスを、大切に使いたいと思います。工場の皆さん、本当にありがとうございました。

前半「コラーゲン作り体験編」はこちら

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