子供たちの「理科離れ」が深刻な問題となる中、研究を礎とするニッピが6年前から取り組んできた「理科実験教室」。
コラーゲンやゼラチン、大きな骨などの実験材料を車に積込み、全国の小学校や教育イベントの会場を訪ね、“出前教室”を開催してきました。
その地道な取り組みが、教職員の方々や各方面から高い評価をいただき、2013年12月に「教育 CSR (小学生)部門大賞」を受賞することに。
今では、(株)ニッピを中心とした、ニッピグループ全体の教育支援活動に発展しました。
この活動の中心となった(株)ニッピのバイオマトリックス研究所の研究員たちに、受賞の喜びについてインタビューしました。
コラーゲンやゼラチン、大きな骨などの実験材料を車に積込み、全国の小学校や教育イベントの会場を訪ね、“出前教室”を開催してきました。
その地道な取り組みが、教職員の方々や各方面から高い評価をいただき、2013年12月に「教育 CSR (小学生)部門大賞」を受賞することに。
今では、(株)ニッピを中心とした、ニッピグループ全体の教育支援活動に発展しました。
この活動の中心となった(株)ニッピのバイオマトリックス研究所の研究員たちに、受賞の喜びについてインタビューしました。
※CSR(Corporate social responsibilty)とは
企業が、利益追求だけではなく、組織活動が社会に与える影響に責任をもつこと。
企業が、利益追求だけではなく、組織活動が社会に与える影響に責任をもつこと。
今回の部門大賞受賞について
6年間の地道な活動が認められて、今年「教育 CSR (小学生)部門大賞」を受賞することができ、研究員一同嬉しく思います。
日頃より、子どもたちの目線に合わせて話すよう心掛けてきましたが、そのような姿勢を現場で指導する教職員の方々が評価してくださったのだと思います。
日頃より、子どもたちの目線に合わせて話すよう心掛けてきましたが、そのような姿勢を現場で指導する教職員の方々が評価してくださったのだと思います。
授業内容について
授業は、「ウシを食べても、ウシにならないのはなぜ?」といったテーマのもと、理科5-6年生の授業カリキュラムに沿った内容で、かつ積極的に実験を取り入れるようにしました。
実は、小学生に言葉だけで消化というシステムを理解してもらうのはすごく難しいこと。なので、消化を説明するために、《腸の酵素をゼラチンにかける → 固まらない = 消化されている》というしくみを実験に入れて、目で見て体感・体験してもらいました。
実は、小学生に言葉だけで消化というシステムを理解してもらうのはすごく難しいこと。なので、消化を説明するために、《腸の酵素をゼラチンにかける → 固まらない = 消化されている》というしくみを実験に入れて、目で見て体感・体験してもらいました。
どのような点が難しいと感じますか?
自分自身がしっかり理解していないと、子どもたちの自由な発想や疑問に答えられません。授業に向けて基礎から研究を振り返ることで、予想以上に時間を要しますが、とてもよい勉強になっています。
この取り組みが、研究に活かされることもありますか?
製品についての理解が深まったり、当社の研究の歴史について学びなおすきっかけになりました。
日頃は、研究分野が異なる研究員たちとは意外と交流が少ないのですが、これを機会に円滑なコミュニケーションを図ることができ、研究にも活かすことができています。
日頃は、研究分野が異なる研究員たちとは意外と交流が少ないのですが、これを機会に円滑なコミュニケーションを図ることができ、研究にも活かすことができています。
今後の展望は?
「理科離れ」と言われて久しい中、なぜ理科が嫌いなのか、原因がわかっていません。もしかしたらそれは、学校の授業で理科の醍醐味である実験が二の次になっているからかもしれません。
資源がないこの国において、科学・理科について正しい理解を促すことが、次代の優秀な科学者の育成と日本の将来のためになると信じ、引き続き活動に力を入れていきたいと思っています。
資源がないこの国において、科学・理科について正しい理解を促すことが、次代の優秀な科学者の育成と日本の将来のためになると信じ、引き続き活動に力を入れていきたいと思っています。