「最近、髪にハリやコシがない……」。それは頭皮が不健康なせいかも。実は、コラーゲンは頭皮と髪にも欠かせない栄養素。しっかり補ってすこやかな髪を育てましょう。

【監修】 齊藤 典充 先生
（さいとう のりみつ）

なごみ皮膚科院長。脱毛症や血管炎などを専門とし、脱毛治療・研究を行っている。

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頭皮は元気な髪を育む畑

年齢とともに髪のボリュームやツヤがなくなってきた……そんな悩みがあるなら、注目してほしいのが「頭皮」です。頭皮や毛根が健康なら元気な髪が育ち、不健康なら髪にもトラブルが増えていきます。

それでは、頭皮を健康にするには？ ポイントは、頭皮とは皮膚であり、顔の肌と同じということ。

頭皮には肌と同様、コラーゲンが存在し、弾力や柔らかさを保っています。しかし、加齢とともに減少すると、頭皮は薄く・硬くなっていきます。

また、髪の根元にある「毛乳頭（上図参照）」は、発毛や髪の成長の指示を出す重要な場所。ここにも、コラーゲンがたくさん含まれています。そのため、コラーゲン不足の毛乳頭では、髪に元気がなくなり、薄毛や髪のハリやコシ、ツヤが失われてしまいます。

頭皮は自分の目で見ることができないので、触って健康状態をチェックしましょう。手で動かそうとしても動きにくかったら、コラーゲン不足などで頭皮が硬くなっているサインです。

コラーゲン摂取で
頭皮と髪を元気に！

頭皮と髪の健康を保つには、加齢で失われるコラーゲンを補い、髪の土台を整えることが大切。

齊藤先生が行った研究では、コラーゲンを摂取することで髪の毛が太くなるという結果が出ています。

また、コラーゲンの摂取で「ハリやコシ、ツヤが出た」など髪の状態がよくなったと感じた人も。コラーゲンを継続して摂ることが、頭皮と髪の健康につながるといえます。

洗髪やヘアケアも頭皮の健康のポイントに。洗髪後に頭皮がひりひりする場合は、シャンプーが合っていません。また、指通りの悪いシャンプーは、髪と髪が引っかかって抜けてしまう心配があります。

年齢とともに皮脂が減り、頭皮の状態も変わるので、いまの自分に合っているかシャンプーを見直して。コラーゲン入りのシャンプーを使うのもいいでしょう。