冬の体で増えるのが、肌のかゆみ。気づくと、背中や脇腹をかいているという方も多いのでは。
体には皮脂の多いところと、少ないところがあります。皮脂が少ないと肌表面の角層が乱れやすく、ちょっとした刺激でもダメージとなってしまいます。
そこに衣類の繊維やホコリが入り込むと、かゆみが起こることに。皮脂は加齢とともに減るので、高齢の方はより注意が必要です。
そして、冬は頭皮にも注意が必要です。フケが出るとゴシゴシ洗髪しがちですが、その原因が乾燥であることも。そうした場合は、皮脂を取り過ぎると、さらに悪化します。
この時季は、なるべく低刺激の石けんやシャンプーでやさしく洗い、入浴後は保湿を。乾燥させないケアで家族の肌を守りましょう。
冬のボディケア
3つのポイント
こまめな保湿で
肌表面のダメージを補修
乾燥による肌表面の傷は、保湿効果が高く刺激の少ない保湿剤でお手入れを。表面をうるおすだけでなく、ダメージをしっかり補修してくれる機能をもったボディクリームなどはさらにおすすめです。乾燥が気になるときは、お風呂あがりはもちろん、起床時や出かける前など、こまめに何度も塗ることを心がけて。
また肌荒れがひどい部分は、入浴や水仕事の前にもクリームを塗りましょう。保湿剤が皮脂膜の役目を果たし、皮脂が過剰に洗い流されないよう肌を守ります。
〈乾燥した肌は刺激物質が入りやすい〉
うるおった肌は刺激を受けにくいですが、乾燥すると角質層にすき間ができて、外からの刺激物質が入りやすい状態に。さらに水分がすき間から蒸散するため、肌荒れがますます進むことに。
皮脂を取り過ぎない
石けんがおすすめ
固形石けんよりも、液体のボディソープのほうが肌にやさしいと思われがちですが、実は逆。ボディソープは一般的に洗浄力が強く、成分が残りやすいため、肌の刺激になりがちです。一方、石けんは洗浄成分が残りにくく、肌のうるおいを守ります。保湿成分入りの石けんなら、よりおすすめです。
冬は頭皮も乾燥!
シャンプーも保湿重視で
冬は頭皮も乾燥し、カサつきやかゆみ、フケなどのトラブルが出やすくなっています。また頭皮がベタついていても、肌の内部が乾燥してフケが出ることもあります。頭皮のトラブルを感じたら、シャンプーの見直しを。傷んだ髪や頭皮を保護するアイテムを選んで。