読書さま限定公開コラム
乾燥かゆみ肌”に最適な肌着の素材とは?
2020.11.25
スキンケアにプラスの知識

“乾燥かゆみ肌”に最適な肌着の素材とは?

肌着には綿、シルク、ウール、化学繊維など、さまざまな素材が使われています。乾燥でかゆみに悩んでいる方に良い素材の選び方を、皮膚科専門医・澤村栄美子先生にうかがいました。

澤村 栄美子 先生

澤村 栄美子 先生(皮膚科専門医)

東京女子医大医学部卒業後、同大学付属病院皮膚科に入局。在職中は、シミの研究により学位を取得。アトピー性皮膚炎、ウイルス性いぼ、シミ、シワ、ニキビなどの治療に定評あり。

医療法人 良和会
えみ子皮膚科クリニック
横浜市中区石川町1-12 プラザセレス 石川Ⅱ 2階
電話045(664)6004
http://www.skindoctor.jp/

綿の肌着はお手ごろ価格だけれど…

肌にやさしいのは、やはり化学繊維より天然素材。しかし天然素材にもそれぞれメリット・デメリットがあります。
天然素材の肌着で一番選ばれているのは、価格が手ごろな綿でしょう。しかし、吸水性にすぐれているがゆえの難点も。
大量の汗をかいたり、肌にクリームなどを塗った後は、綿の肌着が水分・油分を吸収します。すると温かさを保つ空気の層がなくなるため、体温を奪い、冷えにつながるのです。



また、肌の水分・油分が繊維に吸収され、冬場は乾燥が助長されることもあるので、肌の様子をみてボディケアも忘れずに。

シルクもべたつく

シルクの繊維も細くて柔らかいため、水分・油分が繊維にしみこむと、薄い布地ではべたついて、空気の層が失われ保温性がなくなります。

乾燥対策でおすすめな素材は?

私がおすすめするのはカシミアの肌着です。下着にウール? と思うかも知れませんが、メリットが多いのです。
まず、羊毛を代表とする動物の毛でつくられた繊維は、水や油を吸いにくい性質があります。そのため、肌につけた保湿剤が繊維に取られることなく、肌との間に空気の層ができて、張りつくことがありません。また、温かな空気を繊維の中に溜め込むので、保温性にすぐれています。



ウールの中でもヤギの毛で織られたカシミアは特に繊維が細く、繊維表面のキューティクルが水分の吸収・放出を行って、保湿性も高い構造です。細い繊維により、カシミアは軽く柔らかくしなやかで、肌への刺激が少ないため、乾燥肌でもかゆみが出にくくなります。

実はコスパの高いカシミア素材

弾力性があって型くずれしにくく、持ちがいいのも特徴です。シルクに比べると丈夫なので、ネットに入れて洗濯機で洗うこともできます。100%カシミアではなく、70~80%ぐらいのもので大丈夫。多少お値段は高いですが、一度購入すれば10年ぐらい十分に着続けられるので、実はコストパフォーマンスにすぐれています。

特に冬の乾燥でかゆみが気になる方は、お風呂上がりにボディクリームや軟膏を塗った後、カシミアの肌着の心地よさが実感できると思います。肌に合う素材選びでお困りの方は、ぜひお試しください。

〈この記事のまとめ〉

●肌着には天然素材が望ましいですが、弱点も。

●乾燥かゆみ肌で素材選びにお困りの方は、カシミアという選択肢も。

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